2023年01月29日

『教科書のナクバ』日本語字幕完成記念上映会+トークのお知らせ(2月5日東京/2月11日京都)

Al Jazeera制作のドキュメンタリー映画『教科書のナクバ』上映会のお知らせです。
詳細はこちらから 


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この度、Al Jazeera制作のドキュメンタリー映画『教科書のナクバ』(原題Nakba al-Manahij、アラビア語、2020年、52分)の初の外国語字幕として、日本語版が出来上がりました。(ここで「教科書」は主に歴史教科書を、「ナクバ」は1948年イスラエル建国前後からのパレスチナ人の強制追放・虐殺などを総称する「カタストロフ、大災厄」を意味します。)
 これを記念して、科研費学術変革領域研究 (A)「イスラーム的コネクティビティにみる信頼構築:世界の分断をのりこえる戦略知の創造」(イスラーム信頼学)(領域代表・黒木英充)と科研費基盤研究(A)「トランスナショナル時代の人間と「祖国」の関係性をめぐる人文学的、領域横断的研究」(研究代表者・岡真理)は、レバノンから監督のレーン・ミトリー氏、構想・企画のムハンマド・エルアルビード氏をお招きし、東京と京都において、上映会とトークイベントを開催いたします。(日本語通訳あり)
 パレスチナに限らず、広く歴史教育全般に関わる政治と人々の関係についての重要な問題提起の作品であるとともに、資料映像と多角的なインタビューにより、パレスチナ・中東の現代史を考えるうえでの貴重な教材ともなります。
多くの皆様のご来場をお待ちしております。


【登壇者】
レーン・ミトリー Reine Mitri(監督)
ムハンマド・エルアルビード Mohamad El Arbid(構想・企画)

東京会場
2023年2月5日(日)15:00-17:30
東京大学駒場キャンパス 18号館ホール
  
  15:00-15:10 趣旨説明 黒木英充(東京外国語大学AA研/北海道大学SRC)
  15:10-16:05 ドキュメンタリー「教科書のナクバ」上映
  16:05-16:30 講演 ムハンマド・エルアルビード(通訳あり)
  16:30-16:40 休憩
  16:40-16:55 コメント 鈴木啓之(東京大学)
  16:55-17:30 Q & A レーン・ミトリー、ムハンマド・エルアルビード(通訳あり)

  司会 黒木英充 通訳 森晋太郎


京都会場
2023年2月11日(土)15:00-17:30
京都大学吉田南キャンパス 総合人間学部棟 
      地下 1B05教室


使用言語:日本語(一部アラビア語、通訳あり)
開催形態:対面/一般公開/無料/事前登録不要


【東京(主催)】
・科研費学術変革領域研究 (A)
 「イスラーム的コネクティビティにみる信頼構築:世界の分断をのりこえる戦略知の創造」(イスラーム信頼学)
【京都(共催)】
・科研費基盤研究(A)「トランスナショナル時代の人間と「祖国」の関係性をめぐる人文学的、領域横断的研究」
・イスラーム信頼学

お問合せ先
イスラーム信頼学事務局(connectivity_jimukyoku@tufs.ac.jp)



 
  


Posted by 信州イスラーム世界勉強会 at 16:53Comments(0)映画上映

2023年01月14日

レクチャーコンサート「クルド音楽への誘い」のご案内。松本開催です!

1月28日(土)にレクチャーコンサート「クルド音楽の誘いーレクチャーと演奏」が科研費基盤研究(B)「中東少数派の音文化に関する研究-共有と非共有に着目して」の主催で開催されます。

このたび、下記の要領でトルコからクルド人演奏家セルダル・ジャーナン氏をお招きして、「クルド音楽への誘い―レクチャーと演奏―」を開催する運びとなりました。第1部がレクチャー、第2部がコンサートになります。添付のチラシもあわせてご参照ください。皆様のご参加を心よりお待ちしております。 飯野りさ(東京大学)


■□■□■□■□ 「クルド音楽の誘いーレクチャーと演奏―』(松本公演) ■□■□■□■□

◇日時:2023年1月28日(土)14時~16時
 第1部:14時からレクチャー、第2部:15時からコンサート

◇出演:セルダル・ジャーナン、通訳(トルコ語):鈴木郁子、司会:飯野りさ

◇会場:信毎メディアガーデン3階スタジオ(松本市)

◇参加登録は次のリンクから:https://bit.ly/3W09wEi

◇関連フェイスブックページ:https://onl.sc/mdB2MF7

◇主催:科研費基盤研究(B)「中東少数派の音文化に関する研究-共有と非共有に着目して」(研究代表者:飯野りさ)
  後援:信濃毎日新聞、協力:信州イスラーム世界勉強会

◇概要:クルド人は中東に住む民族の一つであり、トルコ、イラン、イラク、シリアにまたがる地域クルディスタン(「クルド人の国」の意)に居住する人々である。中東において国家を持たない最大の民族と言われ、各居住国で少数民族として長く同化政策や迫害にさらされてきた。特にトルコにおいては彼らの言葉や文化は長く否定され、1990年代に入って徐々に状況が改善・変化し今日に至っている。居住地は山がちで、彼ら独自の言語クルド語にも多くの方言があるように、音楽も多様。トルコ東部では語り部デングベージュの伝統から、ネックの長い撥弦楽器のバーラマなどの伴奏で歌われる民謡、さらには横に並んで手をつなぎステップを踏む民族舞踊まで多彩で、第2部のコンサートではジャーナン氏が関連する映像などを交えて、多様なクルド音楽を解説し実演する。
◇セルダル・ジャーナン氏:Serdar Canan, トルコ南東部のハッカリ出身。トルコにおけるクルド民謡・民族音楽研究者。トルコ各地をまわり、クルド民謡、音楽を収集。2019年、ミマール・スィナーン芸術大学(イスタンブール)で修士号を取得。伝統楽器バーラマの奏法指導の傍ら、クルド音楽の歴史と理論、奏法について、クルド語による論考を発表。2022年初来日で、東京芸術大学等でレクチャー・コンサートなどを行っている。
◇問い合わせ先:memusic.tokyo@gmail.com(中東音文化研究会、飯野)
  


Posted by 信州イスラーム世界勉強会 at 17:16Comments(0)